Murphy Bed

コロナ禍で駒沢ベースの手狭感を再認識したので、2020年10月から約3ヵ月かけてMurphy BedのDIYに取り組みました。 何とか完遂できたのでプロジェクト概要を記しておきます。

Phase 1 Kit 購入
Amazon USA で Easy DIY Murphy Bed 社のKit を購入。 Kit にはシングルサイズ(縦型)のベッドを作るための金具一式、木材カットリスト、部材製作ガイド、組立設置ガイドが含まれていました。
カットリストや製作ガイドはインチ表示のみだったので、全てミリ単位への読み替えを行いました。 また、デフォルトのカットリストではマットレスの長さが米国で一般的な190cm用になっていましたが、IKEAマットレスの標準は200cmなのでメーカーにカットリストの補正をメール依頼しました。 (規格をStandard TwinからTwin XLに変更)

Phase 2 木材調達
カットリストが整ったところで早速困難に直面。 ベッド本体は18mm厚のべニア板で作りましたが、合板のサイズとしては 4×8(シハチ = 123cm × 244cm)が必要で日本のホームセンターで調達できる 3×6 (サブロク = 92cm × 183cm)よりワンサイズ大きなものでした。 色々調べたところ輸入住宅用の資材を扱っている製材業者であれば入手可能と判りましたので、ネットで見つけた小田原木材商事という会社にべニア板を発注しカットリスト通りの切断も実施して貰いました。

Phase 3 工具調達
日米の規格ギャップは工具類の調達にも影響しました。 Kit 金具の取付には米国規格のドリルビット等が必要となり、これらも日本のホームセンターでは扱いがなく、結局モノタロー でなんとか調達できました。

Phase 4 部材製作
調達資材にステイン塗装を施し、Kit金具の取付け、部材の組立てを進めました。 途中で資材の誤った位置に金具取付用の穴をあけてしまい、パテで補修するといった余計な手間が生じるなど悪戦苦闘の連続でした。

Phase 5 オフサイト組立
メーカーのガイドでは製作した各部材を設置場所に運び込んで組立てるのが通常の段取りとされていましたが、駒沢ベースのスペースでは到底不可能だったため、組立工程の大半を小田原ベースで実施しました。 小田原ベースのウッドデッキでも十分な作業スペースが取れず、最終段階は屋外で作業しました。 組立が進むにつれ重量も増し、独力での取り回しも困難となり、友人の助けを得てなんとか組立完了に漕ぎ着けました。
引越業者の引取りまではブルーシートで雨除けし、倒壊防止のためにロープで固定するなど、プロジェクト終盤で計画の甘さが次々と露呈しました。

Phase 6 オンサイト据付
引越業者に吊り上げ搬入して貰い、開閉補助用の油圧ピストンの取り付けや、石膏ボード裏の間柱にアンカリングするなどしてなんとか設置できました。

No.1

No.2

No.3

(参考)米国製の既製品

プロジェクト費用
Bed 3台を同時製作しましたが3台分纏めた主なコストは以下の通りでした。
引越業者の費用が嵩んでしまいましたが、仕上がり 10万円/台だったので良しとします。

キット   8万円
合板    7万円(加工・運搬を含む)
その他木材 1万円(ビバホーム)
工具類   1万円(ドリルビット、ビス、接着剤等)
引越屋  13万円(小田原→駒沢、吊り上げ搬入を含む)
合計   30万円

編集後記
Murphy Bedの機能性が好きなのですが日本では入手困難なので DIYに挑戦しました。 今後はベッド脇にツーバイフォー材で棚を追加するなどの派生プロジェクトにも取り組もうと思います!